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元職業訓練生の「就職活動体験記」

元職業訓練生の「就職活動体験記」 就職活動

10月24日に職業訓練を修了し、1カ月弱が経ちました。

職業訓練が終わる少し前から就職活動を始め、それ以来、なかなか就職先が決まらなかったのですが、先日11月15日に、制作会社さんの方からアルバイトとしての採用通知を頂きました!!!

「Webサイトの制作・更新スタッフ」を募集していた制作会社に応募して、書類選考と面接をしてもらい、無事に採用通知を頂くことができました。

大阪市内に本社オフィスがある会社で、大阪市内にある自宅からそのオフィスに電車で通う形となります。通勤時間は徒歩を含めて30分くらいです。

総勢30名ほどの職場だそうで、企業のSNS投稿を見た限り、「めちゃめちゃ綺麗でスッキリとした内装」のオフィスで働くことに。

狭く感じる空間が苦手な僕にとって、とても有難い、、、うれしい、、、よかった、、、明後日22日から勤務予定です。

ということで今回は、元職業訓練生が制作会社での採用をもらうまでに、経験したことや感じたことについてザックリと紹介していきたいと思います。

あくまで主観で紹介するので、これから就活する人は参考程度に読んいただければ幸いです。

「やり切った経験」が重要

今回の就活を始めた当初はなかなか書類選考や採用面接が通らず、苦労していたのですが、その要因の1つとして「新卒で入った会社を短期で辞めた過去がある」という点が挙げられるのではないかと感じました。

僕は2018年に大学を卒業し、新卒で某企業に入社したのですが、配属先の鹿児島市で半年ほど働いたのち、「個人で働いて生きていきたいから」という理由で退職した過去があります。

表向きはポジティブな理由で退職した形でしたが、本当のところは「仕事内容が自分の特性に全く合っていないから辞めたい」というネガティブな気持ちが当時の僕の心の中を占めていました。僕が「やり切ることができなかった経験」です。

一応、退職後はウーバーイーツの配達やライティングなどの個人でできる仕事をしていた時期もあったので、「個人で働いて生きていきたい」という僕の望みを実現することが出来ていたと言うこともできます。

しかし、「新卒入社した会社を半年で辞めている」「1つの企業で長く働いた経験はない」という過去の事実は変わらず、僕の履歴書上に「大きな汚点」が色濃く残ってしまっていました。

今回の就活でいくつかの企業の採用面接を受けましたが、やはり過去の「退職理由」をズバズバ聞いてくる企業さんは多かったです。そのたびに回答に苦戦していました。

一方で、そういった過去の「汚点」に深く触れずに、職業訓練で半年間やってきたことについて強い興味を持っていただいた企業さんも複数社いらっしゃいました。そのうちの1社が採用を頂いた制作会社です。

デザインやウェブについて知識も経験もほぼゼロの状態から受講を始めた職業訓練でしたが、僕は半年間「グラフィックデザイン」「Webデザイン」の学習を続け、最後の2カ月で「静的なWebサイトを5個以上作る」ということをやり切ることができました。

そして、その経験は僕のスキルと自信を形作ってくれました。僕が制作会社で働く機会を得られたのも、その「やり切った経験」があったからだと言えます。

▼ポートフォリオサイト

KANTARO'S PORTFOLIO

どの部分をその人の「やり切った経験」として捉えるのかというところは、「観る側の視点」や「求められている人物像」によって大きく変わると思います。

とはいえ、1つでも「やり切った経験」があれば、それがアピールに繋がり、実を結んでくれる可能性を広げてくれるでしょう。

Webデザイナーとして即戦力にはなれない。それならば

僕が今回の就活で苦労した要因の2つ目として、「即戦力になれる可能性が低い」と見られることが多かったからだと認識しています。

そもそも、企業にとって、中途採用で欲しい人材というのは基本的に「即戦力になれるような人」だと思われます。

「即戦力にはならないけど、将来を見据えての育成枠」というのは多くの場合、新卒者に対して行われるものであり、中途で採用されるためには「即戦力になれるような人」であることを証明しなければなりません。

しかし、「Webデザイナーとして即戦力になれるような人」というのは、

  • がっつり実務経験がある
  • 実務経験は少ないが圧倒的な技術力を持っている
  • 業種に限らず「ディレクション経験」がある
  • WEBではないがデザイン業界での勤務経験がある

などといった水準のうちのいずれかをクリアした人なのではないでしょうか?(あくまで僕個人の見解です。)

では、いずれの水準にも達していない僕のような人間がWebデザイナーとしての最初の一歩を踏むためにはどうすればいいのか?

正面突破することは厳しいでしょう。そこで僕は「アルバイトとして」「アシスタントの立場で」働かさせてもらうという方法を選ぶことにしました。

それまでは「正社員採用」の募集をしている企業にも応募したりしていましたが、就活の途中からは「雇用形態はアルバイト」「仕事内容はサイト制作補助」などといった募集に絞って応募をするようにしました。

Webデザイナーとして即戦力にはなれなくても、まずはWebデザインのアシスタントとして微力ながら戦力になり、自分の力を少しずつ証明し続けることによって、いずれは1人前のWebデザイナーとして働くことができるのではないかと考えています。

前職の経験が意外な結果を生んだ

WEBデザイナーとしての第一歩を踏むための就職活動をしていましたが、自分の望むような仕事内容の就職先が見つけられなかったり全ての選考で落とされたりする可能性も大いにありました。

そのため、かつて仕事としてやっていたライティングの経験を活かしてライターとしての就職も視野に入れながら就活をしていました。

中矢寛太郎 (shimeno38saiko) | フリーランスのHTMLコーダー
2018年3月に関西学院大学社会学部を卒業。2020年3月からランサーズにて執筆等の案件を請け負っています。 また、現在は大阪の制作会社でWEBコーダーとして勤務しながら、それ以外の時間でWEB制作関連の案件等も受け付けています。 以下、過...

そのおかげで、1社からライター職の正社員枠で採用通知を頂くことができました。

また、WEBデザイン関連の募集に対して応募するときもライティングの経験をアピールした職務経歴書を作成して提出していました。「デザイン」と「ライティング」なんて何の関係性もないのに、、、しかし、これが意外な結果を生みました。

いくつかの企業さんから採用面接のときに「外注するほどではないけどWebサイト制作の中で数行の文章作成が必要というときがあるので、ライティングの経験を持ったデザイナーが社内にいると凄く助かる」といったことを伝えられることがありました。

実際にWebデザイン関連の採用を頂いたのは1社だけでしたが、ライターとしての経験と実績が評価されることが度々あり、驚きました。

何が結実するのか分からないものなので、就活において、何かの材料となりそうな過去の経験や実績は積極的に活用するのが良いのではないかと思われます。

職業訓練校で習ったことだけでは足りない?

どこの学校のどのコースを選ぶのかによって、職業訓練校で学ぶ内容や期間は異なりますが、僕が半年間の職業訓練で学んだ内容量は「WEBデザイナーになる」ために必要な最低限の物量に達していないのではないかと就職活動を通して強く感じました。

僕が通っていた訓練校のコースでは、以下のソフトや言語について学習しました。

  • Adobe Photoshop
  • Adobe illustrator
  • Adobe PremierePro
  • HTML/CSS 
  • java script (jQueryのみ)
  • Adobe Dreamweaver

半年間の訓練では基本的にゆっくり授業が進んでいたため、授業の進度を無視して自主学習を進めていたときもありましたが、カリキュラムとしては上記のソフトや言語についての基本スキルを習得することが想定されていました。

しかし、いざ就職活動を始めるというときに様々な企業の募集要項を読んでいくと、

企業A
企業A

Webデザイナーならば、

AdobeXDは使いこなせて当たり前だよね」

企業B
企業B

WebコーダーとしてWebサイト制作していくのであれば、

java scriptの読み書きができて当然だよね

といった各企業の声が聞こえてきました。

就職活動を始めたばかりの当時の僕は「このままではまずい」と思い、履歴書や職務経歴書の作成と並行して、AdobeXDの基本操作を覚えたり、java scriptの最低限の基本知識を覚えたりすることに時間を費やしました。

ちなみに、僕が入社する予定の会社はAdobeXDを使いこなせることが募集の前提条件となっていました。僕の感覚としてはギリギリで採用枠に滑り込まさせていただいたという感じです。

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職業訓練を経て就職することを考える場合は、「実際の市場ではどのような人材が求められているのか」というところを先に調べたうえで行動するのが良いと思われます。職業訓練に限らず、学校で習うことを受動的に学習しているだけでは必要最低限の水準に達することはできないでしょう。


以上が、僕の就職活動体験記でした。

就職活動はかなり苦戦したものの、結果的に、望んでいた仕事内容で、かつ、職場環境も良好なところで働かせていただけることになり、かなり嬉しく思っています。体調も回復してきたので、明日はお世話になった訓練校の先生に挨拶に行ったり、AdobeXDの使い方を復習したりといったことに時間を使って、明後日から新しい職場で業務に取り組んでいきたいと思います。

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